
とある日、友人たちに消火器が勤務先にあるかを尋ねました。
すると決まって、「消火器たぶんある。」と言うのです。
そして、それはたぶん正解です。大体どこでも置いてます。
なぜなら消防法で定められているからです。
しかし、私たちのような防災屋は、それではさみしいです。
有事の際にどこにあるか分からなければ、意味がありません。
そこで、消火器に触れる機会を作りたい。消火器に興味を持ってほしいということで、消火器に絵を描いてみてはどうかと私は考えました。
以下に、企画書の内容と、イベントの様子を記します。
消火器アート企画書の内容
その原因の一つに、消火器との関わりの少なさが挙げられる。
日常的に消火器を使用することはなく、その持ち主が消火器に触れることはほとんどない。
それに加え、消火器がどこにあるかも分からないという方さえいる。
ここで提案したいのが、消火器に‘絵’や‘顔’を描き、名前を付けることである。
これにより、普段関わらない消火器と接触するほか、自分だけの“デザイン消火器”とすることで愛着もわくのではないかと考える。
(通常のABC消火器は、表面の25%以上が赤色と定められている。逆手に取ると、ほかの75%は何色でもいいということになる他、家庭用の自主設置の消火器などはそのような法律も気にする必要はない。)
これらの行為を“消火器アート”とし、部屋の隅に隠されている消火器を‘名画’のように表に飾ってもらうことで、非常時にもその所在を周知してもらうことができると考える。
【消火器アート企画書より】
消火器アート開催前の広告
以下の資料を第一回消火器アート開催前に配布しました!!


消火器アート作品と感想
完成した作品について、参加者の皆様に一言ずついただきました。
花岡家の方々

左:優志くん(5)と、右:翼くん(3)を連れて参加頂きました。
消火器アートも、アート以外もかなり楽しんでいただけたようです。笑
奏介君ゆめかさん

奏介くん(4)はジバニャンを描いていました。また消火器アートをしたいと言ってくれているようなので、次回も参加お願いします。
イチローさん

芸術は爆発をイメージした作品と本人は言っていました。
よく見ると、サインと“ワイフ大好き”と書いてあることをここでバラしておきます。笑
たまちぇるさん

イチローワイフさんは、モチ巾着のキャラクターを描いてくださいました。青木防災という文字も書いてくれる辺りのサービス精神にプロを感じます。
俊夫さん

絵のプロでもある俊夫さんには、その作品の一つを描いて頂きました。消火器アートのゴールの一つである“飾れる消火器”を感じました。
さきちゃんとママ

さきちゃんは、青木防災の看板犬であるハナコと青木防災に住んでいる猫のタマスケを描いてくれました。6才とは思えない画力です。
参加費全額を熊本の震災の復興募金に寄付させて頂きました!
第一回消火器アートの参加費を¥500円とし、その 全額を熊本の震災の復興募金に寄付させて頂きました。


合計金額は¥7,000円でした! 近くのセブンイレブンの熊本震災復興用募金箱に預かりましたお金を投入してきました。
募金のご協力、本当にありがとうございました!!
消火器は、飾れる。

改めまして、ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!!
第一回の消火器アート、皆さんのご協力のおかげで、とても意義のあるものとなりました。
この第一回を振り返って、非常に多くの気づきが得られました。
そして、その気づきの中で大きいことの一つは、この活動は防災を考える上でも役に立つということです。
以下のような質問を、消火器アート中に受けました。
「消火器って、どうやったら出るの?」
私は、待ってました!と言わんばかりに、「黄色い安全栓をぬいて、ホースを“火”の根元にむけて…」と答えました。
(アートで使用した消火器は誤噴射防止の為、内部の加圧ボンベ取外し済)
この現象の何に意義を感じると思いますか?
私は、“消火器に触れて、その瞬間に興味をもつこと” に価値を感じました。
私が当初漠然と考えていた、消火器に触れる機会を増やしたい、ということが
消火器に触れることで、その対象について考えることの始まり、に繋がると知りました。
業者の立場から意見すると、消火器を点検していて、寂しい気持ちになることが多々あります。
ただ消防法を守るという目的のために、見つかりにくい場所で埃をかぶる消火器たち。
緊急時に、初期消火に利用されるものは何%らいあるのでしょうか。
多くの人は、その使用方法だけでなく、設置場所さえも知らないと聞きます。
消火器は、あるのに。
さらなる改善、アイデアをひっさげて、第二回消火器アートを準備したいと考えております。
啓蒙活動は、規模が大きいほど効果がありますもんね。
その際はひとつご協力の方、よろしくお願いします。
消火器アート作品ギャラリー
次回に向けての 反省・気づき
・ 消火器に描く際に座る用のイスと、養生済の机があると良かった。(第一回消火器アートは地べたに段ボールの簡素なものであった)
・ 油性のペンキによる “塗り” よりも、手軽な油性ペンが選ばれるケースがほとんどであったため油性ペンを増やす。
・ 青木防災本社にて行ったため、参加者を多く募る場合広いスペースが必要となる。
第二回消火器アートのご連絡は、近日させて頂きます。楽しみにお待ちください。
コメントをお書きください
西 田 俊 夫 (火曜日, 31 5月 2016 19:33)
「消火器って、どうやったら出るの?」
「ホースを、日の根元へ向けて」
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この日を火に変える
管理人 (水曜日, 01 6月 2016 17:22)
俊夫さん、校正ありがとうございます!
誤字多いですね‥‥Paper通りませんね笑
石塚 (水曜日, 01 6月 2016 17:33)
消火器アート、良い企画やったと思います。自分は現場で参加出来なかったですが、
次回参加したいと思います。子供たちも楽しそうで、消火器を通して絵描きなど素敵なイベントだと思います。
いちろー (水曜日, 01 6月 2016 20:23)
あっ!!カスターニャtantan!!のバンさんだー!!!参加したいなぁ!第二回も開催して欲しい!!
管理人 (木曜日, 02 6月 2016 08:38)
石塚さん→ぜひ次回の参加お願いします。“消火器を通して絵描きなど素敵な”という文章にPDを感じました。
いちろーさん→バンさんをご存じですか!?もう売れてきているんですね…。ここだけのはなし、バンさんは大学を一回留年してるみたいです。いちろーさん、第二回ご参加お願いします!